10時頃家出
100均に寄ったりしながら穂浪へ
昼前 藤原啓記念館
先生の備前焼は
“古備前”と“はちきれんばかりの田舎娘”
奇を衒わず、技術にはしらず
豪快な‘藤原の焼け’
鮮烈ながら潤いのある緋色
お茶碗が好いですね
地下には古備前や先生が作った志野や織部などと書画
志野のピンクがすごく好い
織部の鉄絵も流石 !
書もさーっと流れるところ力強さ
そして秀逸なのは ストン と止まったところ
これが‘止め時’でしょうか
やさしく静かな画と力強く、見事な‘止め’と流れの書が一つになる
当に啓先生の備前
入場料 +100円のお抹茶を啓先生のお茶碗で頂く
‘詩’のあるお茶碗
ふと 今の日本に‘はちきれんばかりの田舎娘’はもういないな と思う
いよいよ澁田先生の御自宅へ
近くまで行き迎えに来て頂く
山裾で海も近い場所
早速見させて頂く
安い orz
安過ぎです orz
よろしいのでしょうか・・しかも・・後ほど
奥様がお茶を出してくださる。もちろん器は・・備前ぢゃない 笑
鎬のこと
ずっと気になっていた・・・と言うより分からない、鎬というもの自体
言葉で簡単に説明できるものではないなと分かってはいたけど
先生は答えて下さる
他の人と違いを出す・・・もちろん他にも鎬をされる方はいらっしゃるけど
よく見ていただくと同じように鎬を入れているんです
なるほどー、リズム・・かな ? 先生は音を形にしたいと言われてるそうやし
そういえば店長さんのブログにもそう書いてあったな
全っ然っ 気付かへんかった。恥ずかしいわぁ
・・・などと・・・直ぐに思い至るわけもなく・・・
お暇した後お風呂に入りながら
鎬・・デザイン、機能、火の当たり方、灰ののり、土を締める
確か磁器の方が仰られていた、余計なものを落として本質だけを残す・・・
自然をモチーフにされる・・・氷河に削られた山の稜線・・・音を形に・・・
うーん・・あっ、そう言えば同じ様にって・・あっリズムか !
笑 というより 苦笑苦笑
でも、もっといろいろなものが籠もってるんやろうな
鎬の道具は先生手作り。目茶目茶数がありました
備前も景気が悪い、悪いとかいうものではない
本当に半陶半農でやっていかないとと
先生も薪ストーブにされ近所の山から薪を取ってこられたり
僕ら派遣もねぇ ぴーー
先日の東京の個展でもやっぱり日本人は元気が無いと
そういう時代に先生はこの値段で
心意気 ・・・です
先生の黒備前は塗り土に2種類の土を使われている
コバルトの多めに含まれた土と黄色い山土
窯変の取れる場所で焼いたものは、コバルトが還元で青色に
折角来てくださるのだから、陶苑には置いていないものも置いてます
えっ !?
・・・・・・うろうろ・・・・・・
ほんまや〜 !! かなり遊び心のあるものがっ !!
うぅ〜〜来て良がったぁー、つか来させて頂けて良がったぁー
先生の焼きもんを買われる方はほとんど男性
僕もそれで良いと思います と
今こちらにあるのは殆んどが窖窯焼成
先生が作陶されている時は、10時頃陶苑さんへ行き
帰って15時ごろから24時頃まで作られているそう
窯焚き〜窯出しで一月
販売に一〜二ヵ月
土作りに一月
作陶が三月ほど
三品頂く
見込みは艶やかな緋色
明る目な緋色の器胎に高台側から胡麻
そして豪快な所々剥げたカセ胡麻の
大き目でころんとした手取りの良い湯呑み
見込みは白っぽく貝の目跡が三つ
その目跡の周囲を高温の緋襷がポッと彩る
伏せて焼かれた為高台から勢いよく胡麻が降り積もり
一部は黒胡麻となり器胎と融けあう酒盃
艶やかな伊部手の黒に胡麻が流れ
そのすぐ傍で還元で青く変化したコバルトの中をまた融けた灰が流れるぐい呑み
湯呑みが2000円でぐい呑みが一つ3500円
計9000円
なのに・・
なのに・・・
7200円 2割引っ!!
ありがとうございます
また来てくださいと外まで見送って頂く
ありがとうございました
またお邪魔させて頂きます