烏滸がましい

調子のいいタッチ、利口さうに見える構図

さういふ偶然、早く言えば芸術的な効果を

一切洗ひ流さうとして、わざと百日突ツつき壊すのである

何うにも恁うにも成らなくなつた処で、画が出来上がる

(青山二郎氏 素人画について)


先日買った、白洲信哉氏編 天才青山二郎の眼力 で

この文章が目に留まった

青山氏は二十歳頃に中川一政先生から本格的に

絵を習った とも書かれていた


中川先生といえば

景色にぶつかって パッと一気に描く と仰られていたのが

強く印象に残っていた

うーん、何でかなぁ と思って

以前 NHKの中川先生の特集(昨年12月頃再放送)を

見たときに書いたブログを読み返した

すっかり、忘れていたけど

一度とことん描いてね、しくじると

描けるようになる

とも、仰られていた


技術を語るにしても、受け取る側のセンスや力量の問題も可也大きい

う〜ん、難しいっす

でも、6月半ばに作った沓茶碗に妙に納得したのはそういう事かな

・・・・

それは烏滸がまし過ぎるな  (苦笑)