星を睨む

夜中眠れなくなて読書

「響きあう脳と身体」

 甲野善紀茂木健一郎氏 著


96〜106頁辺りの(気になったところを要約させて頂きました)

イギリスでは、日本の様に差別用語を禁止してしまうのではなく

差別をする人間をジョークの対象として

そういう輩を笑いものにしてしまう ということや

いじめの問題に見られる、人間の本能の暗い部分や

そういう部分を正面から見ない、臭いものには蓋方式の建前だけの綺麗事で

辻褄合わせをするだけでは何にもならない というところを読んでいて

あー、これだ と思った


なにが、あー、これだ なのかというと

昨年暮れからの、伊達直人さんが全国あちこちで

善意のプレゼントをされている件に

実は、違和感というか、座り心地が悪いような

なんとも奇妙な感じを感じていた

始めにニュースで見たとき

あー、善い人がいるんだなあ

こういう話を聞くのは久し振りだなあ とほっこりしたのだけど

それが、あっ という間に全国へ拡がったのを聞いて

うーん、善え話やけど、何か・・うーん・・・

久しくこういう話は耳にしなかったのに

(もちろん耳にしないだけでそういう方はいらっしゃったと思う)

なんでいきなり、こんなに多くの人が・・・一時に・・・

その奇妙に感じていた理由が分かったのだ


生活の隅々までに、合理的だの効率だのの経済が入り込み

一昔前なら当たり前だった善意が、口に出しづらい、行い難い

変に周りへの配慮が必要な気がして、素直な善意が出し難い

善意などという経済的価値に変え難いものは、色眼鏡で見られる

息が詰まりそうな、今の世の中

ゴウリカゴウリカ。コウリツコウリツ。

ケイザセイチョウケイザイセイチョウ。

ソレニツナガラナイモノハダイジナコトデハナインダヨ

ダーーーーー

そういう世の中で押さえ込まれていた善意が吹き出したんだ


えっ? 捻くれてる ?

まあ、別な意味で伊達直人っちゅーこって  (笑)

ちょっと、星を睨んでくる