珠洲焼 !

hirunesai2015-10-11

金城元湯温泉さんからおよそ70km

2時間弱で七尾に

そこから更に 2時間半程かけて輪島着

道の駅で暫し休憩の後

大幡神杉伊豆牟比竎神社へ向かう


神社の手前に車を止めさせてもらい鳥居を潜ろうとすると

犬の散歩をされていた地元の方に声を掛けられ、少し話を伺う

大きい神社ではないので、岡山ナンバーの車のお参りは珍しいみたい


お参り

こちらの神社は能登に伝わる猿鬼伝説の中で

猿鬼を退治する折の能登の神々の副将軍であった

三井の神杉姫縁の神社、なのですが

こちらの神社にお参りした理由は猿鬼伝説とは別で

狛犬

なんか独特な狛犬で、こちらにお参りされた方が

ブログにあげられていた写真を拝見し一目惚れ

この狛犬、メタメタ気になるうぅぅぅぅ

ということで無理矢理日程に組み込んだ

そんなに狛犬に詳しい訳でもないのであれやけど

なんか日本の狛犬っぽくない

個人的には少し朝鮮半島っぽいデザインな気がするかなー

奉納された方達のお名前からだと、そこまで古くもなさそうだけど

取り合えず四方向から写真を撮らさせて頂き

30分程お近くで拝見させて頂く

うーん満足


珠洲市

8時頃到着、なんやけど

能登半島民、つか石川県民、なんか全般的に飛ばし過ぎ

怖いわ


コンビニ弁当で朝飯を済ませ、時間まで道の駅で土産物などを物色

9時前に目的地へと向かう

大分早くに到着したので目的地近くで更に時間調整

栗のイガや笹の葉を拾っておく


9時半前この旅の一番の目的地、二本松窯さんにお邪魔する

当然のことながら珠洲焼の陶芸体験です

前回の珠洲焼体験から約 7年半振り


小西先生と奥様にお迎え頂いた後

穴窯の直ぐ傍を通り工房へ

色々とお話を聞かせて頂きながらの体験です

土は勿論、珠洲の手掘りの土です !

もうこれだけで貴重なことですよね


二本松窯さんではあまり灰などの掛からない食器類は

ガスと薪で 8日間程

普通のものは薪のみで10日間の焼成


食器類の仕上げは可也つるつるに仕上げられています

テーブル、家具などに傷を付けない様にとのご配慮から

途中から一人、女性の方が仕上げのお手伝いに来られていましたが

やはり先生と奥様だけでは大変ですよね


窯焚きは、ゆっくりと温度を上げて行き

‘ 最高温度 ’でねらし

一度 900℃台まで下げて冷却還元をかけ

もう一度温度を上げて表面の汚れなどを焼き

最後に薪が燃えた状態で再び冷却還元

という焚き方をされるそうです

同じ無釉焼き締めといっても備前とはまた違った焼き方なのですね

因みに珠洲の土を酸化気味に焼いたものを見せて頂いたのですが

弱冠備前に似た色味のものでした


耐火度と焼き締まり、焼結力


車のワイパーの金属で自作の道具作り

刃は敢えて作らずに削りながら締めも行われる様に

なんと、帰り際にワイパーの金属をプレゼントして頂きました

ありがとうございます


電子レンジで乾燥 !

2ヵ月続けて !


ゼーゲルは作品と同じ土で作ったものの方が良い


珠洲珪藻土

粘土の層と珪藻土の層の間に砂の層がある為珪藻土が使えるのだそうです

粘土からは珠洲

粘土に砂を混ぜて瓦を、なのですが

珪藻土に粘土が混ざってしまっているとダメで

珪藻土としては使い物にならないのだとか


現在珠洲焼の作家さん窯元さんは40人程居られるとのことですが

小西先生は、珠洲の土に拘って珠洲焼を作ってほしい、と

仰られていました


茶溜りと茶筅の先の反発力

茶の湯の心得の全くないオイラは体験の折、時に

お茶のことを質問したりするのですが

なかなかに明快なお答えを頂けなかったり

また、ああ、成程なあ というお答えも頂けないことが多いのですが

これだけ明快で成程、というお答えを頂いたのは初めてでした

ありがとうございます、大変勉強になりました


貴重なお話を伺いながら

抹茶碗と汲み出し、土笛の 3つを作らせて頂く ( 写真忘れた orz )

黒い焼き締めの土笛って格好良くない ?


体験料ですが観光案内のパンフレットなどでは

各窯元さん一律に4000円と書かれていますが

二本松窯さんの場合は3500円だそうです

体験料はそれぞれの窯元さんに確認した方がよいかもです

因みに本日の体験料ですが削りまでしたということで

3000円にして下さいました

こちらが無理を言って削り迄させて頂いている感じですのに

ありがとうごさいました


先生に見送って頂きながら、二本松窯さんを後に

気が付けば既にお昼過ぎ

本当にありがとうございました

作品が届くのが楽しみです


車を走らせ道の駅狼煙へ

味噌たまりといしり、梅干を購入して

すぐさまランプの宿へ

パワースポッターの間では日本三大パワースポットと言われているそう

天気は雨だけど、カメラ片手に暫し休憩

確かに良いパワー

身体が自然と弛んでいく


以前お世話になった濱田先生のところにお礼だけ述べさせて頂きに

突然の訪問で却ってご迷惑やったかも

申し訳ありませんでした


そして13時半頃にラポルトすず着

第 6回珠洲焼まつりです !

作家さんの作品を拝見

・・・・・

安っ !

ちょっとお安過ぎなのではないのでしょうか

何故にこのリーズナブル過ぎるお値段 ?

備前焼まつりなどでもおまつり用に安いものを焼かれるところがありますが

( 勿論総ての作家さん、窯元さんが焼かれる訳ではありませんよ ! )

傷物でもないし、土が100%珠洲の土ではないとか ?

きちんと伺っておけばよかったのですが、あまりにも嬉し過ぎて

内心狂喜乱舞 !

理由を伺うという所までおつむが回りませんでした


頂きましたのは、珠洲焼游戯窯 篠原敬先生の酒器

薪のみで焼かれた珠洲

色彩豊かで表情豊か質感豊かな自然釉

器胎の艶やかで美しい黒

掌中の収まり感のよさ

高台に目跡の引っ付きがありますが全く気にもなりません

薪窯では珍しくもない

本当に1000円でよろしかったのでしょうか ?

おまつり 2日目の後半だったからでしょうか ?

そのくらいの良い焼けです


もう一点、倉指まりか先生の酒器

特価品の中からのチョイスなのですがこちらもメタメタによい焼け

備前でいうところの焦げの胡麻

その焦げの質感と黒曜石の様な艶々の黒

口辺の黒い玉垂れが絶品

胴下部のグレーから黒の美しいグラデーション

女性らしい洒落たフォルムでありながらも

決して形だけを追った弱々しいものではなく

力も失われていない

300円

・・・・

(゚ω゚;)

・・・・

「(。ロ。「)

工エエエエエエエエェェェェェェェェ Σ(゚Д゚ノ)ノェェ,,

何故 ?

どうして ?

確かに陶印 ? 模様 ? の様な、何か彫ってある所が

玉垂れで隠れている様に見えるけど・・・

はっきし言って全っっっっっ然に良い焼け

もう珠洲焼の価格設定が分からない

ちょっと、というか俄然珠洲焼に興味津々

まさか1300円でこんなに素敵な酒器を 2つもゲットできるとは

吃驚するのみです


後、今回は作品は頂かなかったけど

西 絵美先生の一輪挿しの焼けがメタ凄でした

凄いの、本当に

あの焼けの酒器があれば喜んで買わさせて頂きますです


2日目に僅か 1時間程の滞在でしたが、感想としては

むむむむむ、恐るべし珠洲焼、でした


珠洲まつり会場を出て、途中仮眠を取ったりしながら

17時半頃に七尾まで戻る

布施酒造店さんで天平の七年古古酒を頂き

駅前の回転寿司で晩飯

地物の生サバが旨いの

細やかな身の絹のような歯ざわり

すっと拡がる脂とほんのりとした甘味

最高過ぎ !


あとは風呂

和倉温泉の総湯に浸かる

飲泉は塩っ辛く独特の苦味

他のお客さんがにがりっぽいねみたいに言われていたけど

多分 Mg分の苦味かな ?

風呂上りに休憩室でゆっくりさせてもらう


その後、金沢方面に向け車を走らせ

中能登町の道の駅、織姫の里 なかのとで休憩

そのまま今夜はここで車中泊をすることにする



画像の酒器 3点は上左が篠原先生、上右が倉指先生

そして下側は昨日越前で頂いた萌蘖窯さんのものです

どれも逸品揃い !