姫路方面の始発に乗り込み
姫路、敦賀、福井と乗り継いでいく
14時前、無事加賀温泉駅に到着
加賀温泉駅の西口 2番の乗り場から
山中温泉行きのバスで 10分少し
山代温泉東口で下車
そこから 5分程歩くといきなり
雰囲気のある木造の建物が現れる
江戸中期頃に建てられたもので
明治中頃にこちらに移築されたこの建物は
現在は九谷焼窯跡展示館として活用されている
入館料の 350円を支払い
登り窯、登り窯跡、九谷焼の作業場
展示や現代の作家さんの作品を拝見
登り窯の作りや色絵付け用の錦窯は
殊に興味深く拝見
それから展示の赤絵百老図盃には驚嘆 ! !
ぐい呑みに百老が描かれている ! !
圧巻 ! !
一通り見学が終わり
絵付け体験を
本日のメイン !
和絵の具での上絵付けです ! !
まず絵付けするものを選びます
大体 3000円前後だったかな
但し焼成費込み、送料込みの込み込みのお値段なので
リーズナヴゥなのではないでしょうか !?
オイラはマグカップの丸っこい方に決めました
3000円也
九谷の和絵の具での上絵付け体験は初めて ! ではないのですが
結構以前のことなので、初めてということにして
ご説明頂く
焼成後の磁器に上絵の具でそのまま絵付けをしてしまうと
絵の具が弾かれてしまうので接着剤として
ゼラチン ( 本来は膠なのですが膠だとお高くなってしまうので ) が
塗られている
塗られている場所を持つとゼラチンが取れてしまうので
塗った所は持たないで下さい
ただうっかりと持ったり触ってしまった時でも
再びゼラチンを塗り乾かせば大丈夫
取れたところに綿棒でちょちょちょと塗れちゃいます
絵の具は水を加えて磨る
出来るだけ磨った方が粒子が細かくなり
発色が良くなる
また赤色のみ最初にお茶を加えるのだとか
( オイラの体験の時は磨ったものを用意して下さいました )
九谷では緑を青、青色を群青と呼び
紫はちょっと茶色っぽい
赤色は普通に線を描いたり、塗ったりすれば良いが
他の色 ( 青、群青、黄、紫 ) は盛るように塗る
この盛り加減で色の濃淡を出す
これは和絵の具の特徴
美しいガラス質の仕上がりになります
この盛り加減がちょっと慣れるまでは難しいかもです
自分では普通に盛れた心算だったのですが
まだ盛りが少なめ ( = 色が薄い or 下手をすると発色しない ) でした
特に黄色は注意が必要だそうです
そして今度は盛り加減に慣れてきた時のことですが
当然盛り過ぎると、乾かない内は垂れてきます ( 前振り )
色を混ぜない
これについては後述
と、いった感じだったと思います
で、体験スタゥトでっす !
まずは図案です
紙とペンスィルで図柄を描いてみます
このとき展示されている現代作家さんの作品や
絵付けの参考になる図録や本などを見せて頂くことが出来ます
図案が決まったら磨った桐炭 ( 焼成時に消えてしまいます ) で
器胎に下書きをします
下書きは当たりを付ける程度でよいそうです
下書きが出来たら色です
失敗しても大丈夫
削り落としたり、ティッシュで拭き取れば
絵の具はきれいに取れます
ただ絵の具を落とした所はゼラチンも取れているので
もう一度ゼラチンを塗るのを忘れないようにして下さい
それから赤色だけですが、乾いたら削ったり
拭き取ったりすることによって線の太さや幅を調整できます
さて、こんな感じでオイラ的に順調に進んでいたのですが
最後の方になって
ぅおぉぉおお・・・ぅっ
と心の中で叫ぶハプニングが
垂れ、です
慣れてきたので調子に乗って盛り過ぎて
そこがある程度乾かない内に他の所を描こうと
持つ角度を変えていた為に
つーーーーーーーーー
っと垂れてしまったとです
垂れるだけなら前述の通り
削るか、拭き取るかすればよいのですが
時間的にも ( 17時迄でこの時点で既に 16時40分前 )
押してしまっている
垂れた青 ( 緑 ) が黄色と交差してしまっている
うぇぇぇ
取り合えず先生にヘルプをお願いする
と、意外にも
交差して混ざったり重なったりしても大丈夫です
とのこと
え ? 色は混ぜてはいけないのでは ? ? ?
とバーサクしていると
色を混ぜないで下さいというのは
不具合がある為ではなく
発色時の色味の保証が出来ないので、とのお話
要するに今回のオイラの場合で説明すると
黄色の上に青 ( 緑 ) が重なっているので
まあ普通に、黄緑色の発色になるであろう
けれども、その黄緑色がどんな色味の黄緑色になるのかが
分からない、為に
色味の保証が出来ない、ので
混ぜないで下さい、とのことだそうです
ほっ としました
またこういった理由なので
小さいお子さんの体験のときには
始めに混ぜないでとお願いしていても
まあ、普通に混ざってしまう
で、それを焼成したら
・・・・
素晴らしい色の作品が出来上がる !
ということが、ままあるのだそうです
と、楽しそうに説明して下さいました
子供の作品っていいですものねえ
よし、次回は自己責任で重ねまくってやる 笑
で、なんとか無事に体験終了
パチパチパチーーー
1時間ちょっと、楽しい体験でした ! !
これで絵付けの器胎代 3000円前後 + 入館料
しかも焼成費込みの送料込み
+ 箸置きの貰えるスタンプラリー
+ 山代温泉商店街でお菓子などと交換してもらえる
体験した人向けのクーポンが貰えちゃう
ですからねえ
コスパ高っっ ! ! ですよね
( クーポンやスタンプラリーは行く前に HP で確認してね ! )
超お勧めの体験 ! ! です
因みにオイラは体験後にこのクーポンで
山代温泉の古総湯さんで ( クーポンで入湯無料 ! )
1時間くらいのむびり~~ と浸からせて頂きました
身体がしゃんとする感じの良いお湯でした~~~
体験作品の焼き上がりは 1ヵ月程後とのこと
楽しみです ! ! !
九谷焼窯跡展示館さんありがとうございました
左上が上絵付け体験のテーブル
二段目 登り窯 登り窯跡 轆轤場
三段目 現代の作家さんの作品 古総湯
四段目 夜の山代温泉街
そして一段目真ん中、右がオイラの絵付け
まあ、見れば、直ぐに、分かる、だろうけど
棟方志功先生の天乃宇受女之美古登の図の写し、ですよ