目に適った種壺

茶碗は愛

 

お茶人の目に適った種壺

それは使う人の想いが込められた

想いのこもった種壺

篤い信仰心を受け

深い祈りを捧げられてきた

人々の想いを纏った神像、仏像の様に

想いのこもる種壺

不完全な美

 

同じ形の種壺を作ってもそれは

お茶人の目に適った種壺と同じものではない

美しい種壺か如何かは別にしても

同じ形の種壺であっても

魂は目に見えない、だが必ずその形に現れる

福森雅武先生の個展に伺ったとき

先生の作られた器が

目には器として映っているのにもかかわらず

陶仏として見えていたように

 

古い焼き物より新しい焼き物の方が高価なのは

おかしいわよ