夜間飛行、森田真生氏のスペシャルレビュー(2011,7,28)より

森田氏が聖林寺の十一面観音像にはじめてお会いされたときのこと


一度観音様を見上げたきり、

いつまでもその場に立ち続けていたいと思うほど、

なんとも居心地の良い場所であった。

観音様は女性的でありながら、男性的で、笑っているようでありながら、

泣いているようでもあって、止まっているようでありながら、

時折花瓶に挿した花が風に揺れるのが見えるようでもあった。

    〜(中略)〜

様々に対立する項を、概念的に統合しようとする形而上学ではなく、

相矛盾しあう項を、現にそこにある「造形」としてひとつの調和のもとに

統合してしまおうという方法

−−私はただひたすら観音様の前に立ち尽くしながら、

経典や教義や理論がなくとも、

造形そのものが思想になりうるのだ、

ということをはじめて実感したような気がした。



この方は、すごい人だなあと思う

けど(オイラには) 詩的過ぎて、理解できない部分も多々です  笑

おむつのラヴェルが違い過ぎます

だけんどこのお話は少ーしだけ分かる

円空さんの十一面観音菩薩(三重 真教寺蔵)に

一昨年の円空・木喰展でお会いしたときの心地良さを思い出した


本来の‘和’という言葉はそういうものだよな

相矛盾するものの和