三輪田焼 体験 !

hirunesai2013-10-12

前夜はこおりやま駅前サウナ24さんで一泊

2000円でお釣りが来ちゃうんですからねぇ

リニューアルされて間もないから

中も割りときれいだし

郡山の定宿です


さて、本日も始発にて

今日の目的地は石巻

順調に10時過ぎに石巻

バス待ちの間ロマン海遊21やコンビニで

土産物を見たり腹ごしらえをしたり


駅の近くでなにやら催し物があるらしく

フリマやらライブやらをしている

ライブでは男性のヴォーカルが一生懸命に歌っていたけど

特に聞く気もなく

暫し経って、何故か先程の男性ヴォーカルの声に意識が向く

・・・なんか、聞いたことのある曲・・・

lazy 笑

次曲が・・・

カレー 笑

まさか石巻でHTTを聞くことになろうとは  笑

いや、マンガ繋がりで

おぉー


11時過ぎのバス、飯野川方面石巻専修大経由に乗り

30分ちょっと ( 料金は片道 470円でした )

尾崎 ( おさき、ね ) で下車

今日は昨日と打って変わって、寒みぃがぁ

雨、降りそうやし


写真を撮りながら50分程

思ったより遠かったな ( 写真を撮らなければ40分ほどかな )

やっとこ、本日の、というよりも今回の旅のメイン

三輪田窯さん着

ただ、予約時間は13時頃からなので、まだ30分程早い

近くで待機

( 余談 : 一応、三輪田窯さんにバスで伺う方用に

 他にもミヤコーバスさんの三陸線の川の上停留所や

 東日本急行の高速乗り合いバスの仙台-とよま線の

 追波川運動公園停留所が ‘ 割りと ’ 近くです

 三陸線に関しては今回使用していませんので

 各自で御確認下さい )

( 余談の余談 : 追波川は ‘ おっぱがわ ’ と読みます )


13時前に改めてお邪魔する

元小学校の分教場という建屋は周りの木々と相俟って

中々の雰囲気

奥様のママ友達がお子さん達とお庭でお昼ご飯中

素敵な生活

いや、羨ましいですな


工房の中へ

既に亀山先生が準備を整えて待っていて下さる

工房の中も落ち着いた雰囲気

木と土と焼き物の穏やかな空間


挨拶を済ませあれこれと質問をしたりしながら、体験を開始

無理を言ってお願いした、水分少な目の粘土も

ちゃんと用意して下さっている

( でも結局、先生のところの通常の粘土が目茶目茶作り易かったので

 用意して下さった水分少な目の粘土は使いませんでした・・・

 本当に我侭な奴で、申し訳ありませんでした )


土は近場で取れる土

砂気混じりですが腰が強いというより

腰に粘りというか弾力があり、すごく作り易い土でした

結構、薄目に作っても耐えてくれます

以前、体験で市販の粘土を使ってみられたそうですが

粘土が細やか過ぎて、かえって作り難かったとか


土の仕込みは 1年単位

水簸をして、御自身で篩をかけられて


丁度、粘土を探しているときに

粘土が出たとの連絡を受けたのが現在の粘土


この粘土に粘りが出るまでには 1年以上の

寝かしが必要


釉薬は青、白、緑の 3種をメインに

金属光沢の出るものや雄勝石を使った釉薬

この雄勝石の釉薬、マットなゴールドな感じが好いです


白の釉薬を下地に使うと稀に結晶化することも


釉薬も上品山の岩石など地元の原料をベースにして作られる


堤焼の四世針生乾馬先生に 8年間ほど陶技を学び

現在地にて独立

独立されて10年ほど


因みに亀山先生、現在39歳なのだそうですが

めちゃめちゃ、癒し系です

生来のものなのか、御苦労をなさった為かは分かりませんが

本当に癒し系です

語り口、雰囲気ともすごく穏やか

性根の半分が腐り果て、ほぼ暗黒面に落ちているこのオイラですら

癒されてしまうほどです


現在、お子さんが 3人

息子さんがお一人と娘さんがお二人

賑やかで楽しそうでした


窯は 2台

ガス窯とガスと電気の併用窯だそうです

ガスと電気の併用なんてあるんですねえ

最近やっとガス・電気併用窯でもガス窯の焼き上がりに

近いものが焼けるようになられたとか


いや、それにしても作り易い

最初は、ちょ〜っとやわこいかなぁ-とか思って

筒茶碗で様子を見ながら作っていたんやけど

途中から結構薄目にしてもいけるし、腰も粘るし

いけるかな ? ・・・

いけるんじゃないかな ? ・・・

うーん、いこう !

ということでぇ-、急遽、徳利に変更

家作じゃなくて体験で徳利を作るのは

美濃の創陶園さん、新潟の妻有焼陶芸センター以来、 3度目ですな

んで、形はま、まあ・・・ヴァランス的に

ちょ-っと口が大きい気がしますが

まあまあまあまあまあまあ・・・6回

あっさりと徳利完成


調子に乗りお茶碗を作り始める

と、ここで来客

ホタテを持って来られたので、てっきりご近所さんだと思っていたら

なんとボランティアの方 !

ぅおっ !

なんか・・・すみませんです

お若い方がボランティアで来られているのに

オイラと来たら・・・自分の楽しみを追求する為だけに・・・

有給まで使こぉて・・・

伺ってみるとお二人はそれぞれ千葉と茨城から来られているのだとか

え ? ・・・千葉と茨城って・・・

どちらも被災された地域じゃないですか

しかもお一方は、既に 2年以上ボランティア活動をされている・・・

本当にすみませんです

もちろんお二方共

そんなことを責め立てるような方ではないのですが

いや、何となく・・・さすがのオイラも

申し訳ないです


女性のボランティアさんが、ミルクピッチャーを買われ

唯一のストレス発散、と仰られていました

お二方共、三輪田窯さんで体験もされたことがあるそうです


お茶碗を 9割方完成させ

余った土を練り直してぐい呑み

あ、因みに余った土で 1個くらいなら

箸置きなどの小物もOKだそうです

偶に小さ過ぎるものはダメってところもありますからね

アクセサリーなんかを作ってみるのも有りかもです


茶碗、ぐい呑みの高台まで仕上げて完成 !

南斗 ! まだ 1時間半ほどしか経っていない !

どれだけ作りやすい土であったことか、分かりますね


後片付けをして、釉の指定

どの釉もきれいなので迷っちゃいますねえ

少し考えて、ここでまた我侭なことを・・・

つか、結構前から考えていた・・・なんと

片身変わりにしてもらってもいいですか ?

とのお願い

すみません、すみません

図々しいのは十分に承知の助なのですが

お盆に上品の郷で頂いた蕎麦猪口の見込みの

茶色になった釉越しに見える胎土があまりにもきれいで

いやいや、これを見込みだけとか勿体無いわ

この土と釉が織り成す美しい景色を

是非 ! 胴の部分にも存分に配してほしい !

ただ、それだけなのですよ ( え!? それが図々しい ? )

で、亀山先生

嫌な顔一つせずに、その釉薬の組み合わせなら大丈夫ですよ、と

ありがとうございます


折角なので焼き物を少し拝見させて頂く

釉、単味の物や様々に組み合わせた物

掛け分けか二重に掛けるのか

中には二度焼きで渋い仕上がりのものもある

白の結晶化も捨て難い、とあれこれ迷って

決めたのはお湯呑み ( で、あってます ? )

釉はお盆の時の蕎麦猪口と同じタイプなんだけど

腰の辺りで敢えて下の釉を見せているタイプ

この渋い緑と上の釉の黒との狭間で青白い焔が揺れている

本当に渋くてきれいです


残り 2つ、ぐい呑みを白、徳利を白青でお願いし

体験料2500円を支払う

さて、お暇をば と、思っていると

先生が、上品の郷に納品に行くので宜しければお送りしますよ、と

もう、ちゃっかり、お言葉に甘えさせて頂きました

奥様もお忙しいのに態々見送りに顔を出して下さり

三輪田窯さん、本当にありがとうございました

本当に心が洗われた心持ちです


先生とお別れした後、上品の郷内を暫しうろうろ

先生の作品を拝見

結晶化した白のものも置いてある

いいですねえ


土産のクッキーを買い、バス停へと向かう

最初、道を間違えたのんは、内緒  笑

無事、仙台行きの高速乗り合いバスに乗り

仙台駅へ

予定より 2時間弱程早い

今夜も郡山泊のつもりだったけれど

折角なので戻れるところまで、戻ることにする


ちゅーこって

今宵は大宮泊