九谷焼の九谷五彩
緑を青と呼び
青を群青と呼ぶ
この辺りはまだなんとなくに
分かるのだけれども
紫がかなり茶色掛かっている
なしてこれが紫なん ?
と疑問に思うていたのんやけど
解決した
紛うことのない
紫、でした
先日、吉岡幸雄さんの
「 日本の色の十二ヵ月 」を
見ていると、その 86頁に
豊臣秀吉が愛用した辻ヶ花の胴服の
写真が載せられていた
肩部分の紫根染の地に
白く桐を絞ったもので
とても美しい
この秀吉愛用の胴服の紫が
少し茶色味を帯びている
茶色味と言うよりも
深みのある葡萄色と言った方が
よいのかもしれない
他にも 87頁に〝 天平時代の紫 〟として
奈良国立博物館蔵の
金光明最勝王経の写真が載せられており
こちらも同様に濃く深い葡萄色だった
なーるほどなー
確かに、紫でした
因みにこちらの「 日本の色の十二ヵ月 」
二藍の染布の写真 ( 90,91頁 ) や
光源氏の桜の襲 ( 81頁 ) を
再現したものの写真なども載せられており
とても美しいです